会社というものは人間と同じで長所・短所があるものです。
「うちの会社は〇〇がなっていない……」など、何かしら会社に対しての不満はあると思います。
「よその会社はこうなのに…」と、よその会社のいいところばかりに注目して、今の仕事に対する士気を下げることは自分のためになりません。
「隣の芝生はよく見える」ということがあるように、よその会社がよく見えることもあるのでしょう。
理想の会社だと思って転職したところでも、働き始めてイメージとのギャップを感じることは必ず出てくるものです。一長一短、どこの会社にも欠点はあるのです。
いつか自分にあった“パラダイス”があるかも…と転職をし続けても、自分の理想を全て満たしてくれる会社にたどり着くことはほとんどありません。
現職の不満を解消してくれる会社だろう……と、転職のメリットを追っていくのでしょうが、一時的な感情や半端な覚悟で転職し続けても、大きな代償がのしかかってくることもあるのです。
ですからいざ就職先が決まったら、自分がそこで何をするか…を追究して、やるべきことを真剣にこなし達成する喜びを得るようにすると「やりがい」が生まれてくるものです。
自分の考え方を変えない限り、満足を得ることはないものです。
ただし、その会社がかなりのブラック企業でプライベート生活がままならなくなったり、パラハラ上司や陰険なイジメなどの被害にあうようでしたら、どんなに条件が良くても転職するべきです。
あなたがたまたまその会社の水に合わなかっただけで、あなたが働きやすくのびのびと生活できる転職先が他にあると思います。
人生仕事だけではありません。多少給与が減ってもプライベートな自分の時間を得られるほうがよっぽど人生有意義に過ごせます。
給与が減ったって、もらった範囲内の生活をすればいいだけです。
それが普通になれば金銭的に苦しいとも思わなくなります。
「仕事は生きるための手段であって、生きる目的ではない」……ことを十分理解したほうが良いと思います。
もちろん仕事にやりがいを見出し打ち込んでいくことは大切です。嫌々やるよりも前向きにとらえて進めていったほうが人生豊かになります。
しかしそれが精神的な苦痛に耐えることでも、プライベートや家族を犠牲にしてまですることではない……とだけは言っておきたいです。
今よりも「もっと良い生活をしたい」……
それには「もっと出世してひとつ上のポストに付けるように頑張らなきゃいけない」……
そうなるには「あれもこれも仕事をこなすのに長時間残業しなければならない」……
それで結局、プライベートや家庭を犠牲にすることになる……。
これが今の日本の多くの方の状態ではないでしょうか?
プライベートや家庭のコミュニケーションを育むために仕事をするわけであって、仕事をしてプライベートや家庭を犠牲にしてしまっては本末転倒というべきか、何のために仕事をしているのか……を見失っている人が多いのではないかと思うときがあります。
仕事の時間内で自分の最大限の能力でこなせるだけこなして、それ以上は無理にやらない……というスタンスが良いのではないでしょうか?
それで出世できる人は出世しますし、できない人はそれまでの人……。
もらえる給与内で生活し、出ていくお金をできるだけ抑えるようにすればいいだけのことです。それでも人生心豊かに暮らせます。
給与が減った……給与がもっともらえるところへ……など、給与のことだけで軽々に転職を考えずに、大切なプライベートや家族の時間のことまでさまざまなことを考えたうえで決断したほうが良いと思います。
コメント